皆さんはプテチゲという韓国料理をご存じですか?
プテチゲ(부대찌개、部隊鍋)は、韓国で広く愛されている鍋料理の一つで、そのユニークな歴史と豪快な味わいから、今では観光客にも大人気のメニューになっています。
プテチゲの由来
プテチゲは直訳すると「部隊鍋」。朝鮮戦争後の混乱期に、食糧不足の中で誕生しました。当時、韓国の議鞍テチゲは直訳すると「部隊鍋」。朝鮮戦争後の混乱期に、食糧不足の中で誕生しました。当時、韓国の議政府市(ウィジョンブ市)で、米軍部隊から流れてきたソーセージやスパムの缶詰、ハムなどを地元の人々が鉄の部隊ヘルメットに入れ、唐辛子やキムチで煮込んだことが始まりと言われています。まさに「戦時中の創作料理」が、今日の国民食へと発展したのです。
プテチゲの特徴
プテチゲは「何でもあり」の鍋で、作り方に決まったルールはありません。
- 加工肉類:ソーセージ、スパム、ハム
- 野菜:白菜、玉ねぎ、長ネギ、ニラ
- その他:豆腐、トック(餅)、インスタントラーメン
味付けはコチュジャンと唐辛子粉をベースに、にんにくやしょうゆを加えてピリ辛に仕上げます。具材の旨味がスープに溶け込み、辛さの中にコクが広がるのが魅力です。
プテチゲの楽しみ方
韓国では、大きな鍋をテーブルの中央に置き、家族や友人と一緒に煮込みながら食べます。具材が煮えるにつれてスープの味も変化し、最後にご飯やラーメンを加えて「シメ」を楽しむのも定番。お酒のお供にも、ご飯のおかずにもピッタリです。
現代のプテチゲ
昔は「苦肉の策」から生まれた料理でしたが、今では専門店も多く、韓国の定番料理として定着しました。ソウルや地方の街中にはプテチゲ専門店があり、観光客も気軽に味わうことができます。辛さの調整やトッピングのアレンジも豊富で、自分好みの一杯に出会えるのも楽しみのひとつです。
プデチゲチェーン店
店名 | 特長・備考 |
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キングコングプデチゲ | ソウル市内をはじめ、韓国全国で100店舗以上展開するチェーン店。 ラーメンとご飯の食べ放題を提供していたり、特製ソース+牛骨ベースのダシなど特色がある。 |
朴家プデチゲ(パッカ・プデチゲ) | ウォンハルモニポッサムというポッサム専門チェーンが2008年に始めたプデチゲ専門チェーン。韓国全土に支店がある。スープとハムにこだわりがあり、「手作りハムプデチゲ」などが代表メニュー。 |
ノルブプデチゲ | 赤い看板で「ノルブ」の顔マークが目印。複数の支店を持つ人気チェーン。 |