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【知らずに利用不可?】「要注意顧客データ共有システム」とは?
最近、一部の韓国アガシ紹介サービス(エスコートアガシ)において、「当店は要注意顧客データ共有システムに加盟しています」という表示を見るようになってきました。これはいったいどういうものなのか、利用者側にとって問題点はないのか、少し掘り下げてご紹介します。
【要注意顧客データ共有って何をするの?】
この仕組みは、複数の店舗が協力して、トラブルを起こした顧客の情報をデータベースに登録・共有し、同様の被害を未然に防ごうというものです。
登録対象となる行為の一例としては:
- 予約後の無断キャンセル
- 女性や店舗スタッフへの迷惑・暴力的な行為
- 利用規約に違反する行為
などが挙げられます。あくまで「⚠️要注意」とされた顧客のみが対象で、一般的なマナーを守っている利用者が勝手に登録されることはありません。
【どうやって使われているの?】
要注意と判断された場合、その顧客の電話番号やLINEID、また予約名などが登録されます。システムによっては、番号を入力することで登録有無を確認できるシンプルなものもあれば、顧客管理システムと連携し、自動で画面に表示される高度なものも存在します。AIやCookieなどの発達により生まれた、新しい形の顧客リスクマネジメントシステムです。
「問題あり」と出た場合、そのお客様はDB上に『トラブル経歴あり』と表示されます。例えば、「そのお時間帯はすべて予約で埋まっています」や「対応可能な女性が出払っております」などといった理由で案内を断られます。本人に「登録されています」と明言されることはほぼありません。

【どんな店舗が利用している?】
現在のところ、ソウル以外の地方都市を中心に、個人経営型の紹介業者で導入が進んでいる傾向があります。都心部の大手や系列店では、店舗間での情報共有が以前から行われている場合もありますが、独立系の小規模店では情報網が限られているため、このような外部サービスに頼るケースが増えています。
【要注意顧客ってそんなに多いの?】
これは店舗の「客層」に大きく左右されます。高級系のサービスではトラブルが少ない一方、料金が安めでルールが緩く、ホームページでのS●X可能などの表示をしているお店では、トラブルの件数が多くなる傾向があります。
客層が良ければ、働く女性の定着率も高く、サービスの質も安定します。そのため、しっかりとした運営をしている店舗ほど、客層の質向上に力を入れています。一方で「売上優先」で客層に目をつぶる店舗もあり、その分トラブルも多くなるというわけです。

【問題点はないの?】
最大の懸念は「個人情報の扱い」です。韓国のエスコートサービスでも、予約には携帯電話番号が必要な場合が多く、番号は顧客本人に直接紐づく非常に重要な個人情報です。
しかし、共有システムを提供する業者の中には、プライバシーポリシーや情報開示の窓口が不明確なケースもあり、韓国の個人情報保護法(개인정보보호법)に照らして問題がある可能性があります。セキュリティ対策の不備も不安材料です。
また、携帯番号の「再利用」もリスクです。前の持ち主が登録されていた場合、まったく無関係な新しい持ち主が不当にサービス拒否されることもありえます。
【まとめ】
この仕組みは、お店側にとってはトラブル回避の「お守り」のような存在です。月々の費用を払ってでも安心を買いたいというニーズから導入されています。我々もトラブル回避のために加入しております。
お客様側としては、「なぜか毎回断られる…」という状況が続いたとき、「もしかして…」と感じる以外、確証を得るのは難しいものです。確認するには、該当システムに開示請求するしかありません。
ですが、基本的なマナーを守っていれば問題になることはまずありません。
「キャンセル時にはきちんと連絡をする」「スタッフや女性に失礼な言動をしない」といった当たり前のルールを守っていれば、こういったシステムと無縁でいられます。
過去にトラブル歴がある方は、今後はより丁寧な対応を心がけていただくことをおすすめします。